今年の秋に登った富山県の薬師岳登山について書いていきます。
薬師岳は標高2926mの百名山。
「北アルプスの貴婦人」と呼ばれており、どっしりと穏やかな山容が魅力的な山です。
関東からのアクセスは少し大変なのですが、富山に前泊することで2泊3日で頂上を踏むことができますよ。
今回の薬師岳登山について
コース
折立登山口から薬師岳への往復コースです。
折立から薬師岳山頂までは片道約7時間のロングルートですが、
整備されたなだらかな道が多いので、初心者にもおすすめです。
実際のコースタイム
1日目:折立登山口(7:27)→太郎平小屋(10:40)→薬師峠テント場(11:00~12:00)
→薬師岳山荘(13:00)→薬師岳(13:57~14:48)→薬師峠テント場(16:06)
2日目:薬師峠テント場(7:05)→太郎平小屋(7:23~7:45)→折立登山口(10:14)
折立登山口へのアクセス
折立登山口へはマイカーまたはバスにてアクセスが可能です。
有料道路またはバスは登山シーズン中のみの運行(通行)となるので、
事前にチェックすることをおすすめします。
マイカーアクセス
富山駅から折立へは、マイカーで約1時間半。
途中、有料の有峰林道(普通車:1900円)を通行します。
折立駐車場は約300台の駐車が可能。無料で駐車が可能です。
有峰林道のゲートが開いている時間は6:00~20:00の間のみ。
折立登山口で前泊を考えている方は、20:00までにゲートを通り抜ける必要があるので注意です。
電車+バスでのアクセス
富山駅から電車またはバスを使ったアクセス方法は2通り。
①富山駅から折立まで直通バス(約2時間)
②富山地方鉄道で富山駅から有峰口駅(約1時間)へ、バスに乗り換えて折立まで(約55分)
登山レポート
富山駅での前泊【天然温泉 剱の湯 ドーミーイン富山】
前泊に利用したのはこちらのお宿。
富山駅から徒歩圏内で温泉に入れるホテルなので、登山の前泊/後泊での利用におすすめです。
私が宿泊した日も大きなザックを持っている登山客が多かったです。
富山の名物コンビニ「立山サンダーバード」へ立ち寄り
夜明けとともに登山口の折立へ向かいます。
朝日に包まれた立山連峰。
途中、前から気になっていた富山の名物コンビニ「立山サンダーバード」さんへ立ち寄り。
手作りの個性的なおにぎり、サンドイッチ、ご当地カップラーメンがたくさん。
お昼用にサンドイッチを購入。
▼アクセス
折立駐車場
7:00頃に折立に到着。
この日は9月下旬の土曜ですが、駐車場はまだ余裕あり。
折立は、北アルプス縦走路のスタート地点。
立山方面へ縦走する人、雲ノ平や槍ヶ岳・穂高方面へ縦走する方も多いためか、
重装備を持ったハードな登山者が多い印象。
折立登山口~三角点
折立登山口からはひたすら上ります。
折立から太郎平小屋まではコースタイム約5時間。
体力温存しつつ登っていきます。
これから登る薬師岳方面は雲に覆われていてどんよりした雰囲気。
晴れてくれることを祈ります。
背後(日本海側)を振り返ると、こちらは晴れ間が広がっています。
登山口から約1時間半で三角点に到着。
三角点~五光岩ベンチ
三角点から先は整備されたゆるやかな登山道が続きます。
前方は相変わらず雲に覆われています。
後ろに有峰湖を望みながら登ります。
五光岩ベンチに到着です。
五光岩ベンチ~太郎平小屋
五光岩ベンチから太郎平小屋まではなだらかで開けた道が続きます。
ここの道はもっと晴れていたら気持ちよかっただろうなぁ。
しばらく歩いていると、晴れ間も見えてきました!
晴れると登山道が一気に鮮やかに
テンションも上がります。
太郎平小屋に到着!
木道をしばらく歩くと、太郎平小屋が見えてきました。
五光岩ベンチからは約1時間半。
後半は登りが少なくあっという間の道のりでした。
※折立から太郎平までは約3時間半。5時間かかると思っていたので拍子抜け。
標識に表示されている「雲の平」や「五色ヶ原」の文字にいちいち感動(憧れの地)
ようやくこの山域を訪れることができました!
こちらを進むと雲の平、黒部五郎岳方面。
私たちは本日の宿泊地、薬師峠テント場へ向かうべく薬師岳方面に進みます。
こちらは厚い雲。。
本日の宿泊地、薬師峠テント場
約15分程で薬師峠テント場に到着です。
テント場からの天望はほぼありませんが、広くて開放的なテント場。
11:00の段階で約15張ほど。
コロナの影響かだいぶ空いていました。
テントを立てて、早めの昼食です。
カップラーメンとサンダーバードで購入したチキンカツサンドを。
サンドイッチは手作り感のある優しい味でした。
薬師峠~薬師岳頂上
次の日は雨予報なので、天候が悪化する前に薬師岳山頂を目指します。
紅葉とチングルマ。
雲の平方面。
うっすら紅葉が。
約1時間ちょっとで薬師岳山荘に到着です。
写真の奥が薬師岳山頂方面。
分厚い雲に覆われていて、山頂からの天望は期待できなそう。。
薬師岳山荘から頂上を目指して登ります。
薬師岳は稜線がとても広くてなだらかで女性的な山。
薬師岳から望めるカール。
頂上到着とともに奇跡的に晴れ間が!
薬師岳山頂
頂上で一瞬雲が取れ、立山側の山々がチラリと。
はるばる富山まで来てよかった~
薬師岳は北アルプスや立山連峰の名だたる山を眺められる最高の山とのこと。
この日は眺望がほとんどなかったのですが、またリベンジしたい。。。!
下山中に撮れた、薬師岳山荘と稜線のベストショット。
テント場に戻るとテントが少しだけ増えていました。
夕食
夕食は辛ラーメンソーセージ乗せ。
間違いないおいしさです。
夜中の雷&大雨下山
この日の夜は大雨&雷。
テント泊での雷ってめちゃくちゃ怖くないですか?(みんなどうしてるんだろう・・)
特に薬師峠テント場のように避難できる山小屋が近くにない場合は、
「絶対落ちるな、、」と祈りながら。ひたすらテントの中で震えるのみ。。
翌日も雨は収まる気配がなく、大雨の中テント撤収&そのまま下山を。
下山道は川のようになっていて軽く沢下り状態(笑)
さらに、この状態でも登ってくる登山者がたくさんいてそれにもびっくり。
ここまでの大雨に遭遇した登山は初めてで、洗礼を受けた私達でした。
薬師峠テント場まとめ
テント場の利用について
テント場は予約制ではありません。当日太郎平小屋で受付すればOK。
利用料金:一人1,000円
テント:100張
飲み水:豊富な水場あり
トイレ:きれいなトイレあり
テント場の注意点
水場とトイレは、テント場から階段を少し降りたところにあるのですが、
小さな沢のような水のある場所を通るので、サンダルでなく登山靴を履くことをおすすめします。
また、売店は太郎平小屋に行かないとありません。(徒歩15分)
太郎平小屋までは遠いので、事前に山小屋で必要なものを購入しておきましょう。
太郎平小屋まとめ
山小屋基本情報
収容人数:約100名
営業期間:6月上旬~10月下旬
山小屋利用料金
1泊2食付き:11,000円
素泊まり:6,500円
お弁当:1,000円
下山後のおすすめ温泉
ゆ~ランド 立山吉峰温泉
利用料金:大人620円、子人320円
営業時間:10:30~21:00(年中無休)
アクセス:岩峅駅から無料送迎バスあり
富山のおすすめランチ
白えび亭/天丼・天重
富山のランチでおすすめなのが、富山駅構内にある「白えび亭」。
富山の海の幸をふんだんに使った天丼をいただけます。
私は富山スペシャル天丼(1,790円)をチョイス。
白エビ、ブリ、ホタルイカの天ぷらがたっぷり乗っている贅沢な丼。
お吸い物、白エビせんべい、お漬物もついています。
まとめ
今回は富山まで遠征し、憧れの薬師岳に登ってきました。
アルプスの奥地と呼ばれるこの山域は重厚感のある山々がたくさんあり、ずっと訪れてみたかった場所。
そんな薬師岳に登れて&富山観光も満喫でき大満足な山旅でした。
今度は足を延ばして雲の平方面にも行ってみたいです。
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